去る命、残される命、新しい命。
個展「Serendipity」には偶然の発見、幸福のテーマを主軸に
「命」をテーマにした作品もいくつか出展しました。
私がたとえこの世を去ったとしても、あなたが暗闇で迷わないよう道しるべを照らし、いつも希望があるようにあなたを照らす星として生きているよ。
この作品は個展開催直前にふと、思いついて描いたのですが、
その1週間前に99歳で父方の祖父が天寿を全うし、2ヶ月もしないうちに
後を追うように突然実家のワンコも空へ昇っていきました。
こんな悲しい出来事がなぜ続いてしまったのか…
特に父は、親と子を一気に失った喪失感でいっぱいだと思います。
大切な家族を失う事の悲しみは身を引きちぎられるほど苦しいもの。
同じ苦しみを持つ相手と共感して悲しむ事、悲しみを抑圧しないこと、
そうやって、ゆっくり時間をかけて平穏な暮らしに向かっていけたら
思い出を楽しむ日々がやってくるのかな、と…
大切な二人。穏やかな暮らしを、愛情を沢山くれた。
二人とも、どうか安らかに。私たち家族を見守っていて。
そしてまたいつか必ず、会いましょうね。